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野球で怪我をしない身体を作りたい方へ(スポーツ整体)

2017年01月07日 カテゴリ:
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整体で記録が伸び、怪我をしにくい体にする

 


野球でピッチャーをやっているO君が来院したのは、年末の事でした。O君のお母さんもお姉さんも来院してくれていて、「スポーツの記録が伸びる」というのを聞いて来院されました。


 


O君は現在は大学生で、岐阜の大学に行っています。年末年始の休みで静岡に戻ってきていて、その間に何度か来てくれました。O君は身体ががっしりしていて、下半身も安定していて良い球を投げそうな感じがプンプンしました。


 




まずは姿勢を見させてもらうと、歪みがあるのでそれをお話しするのと同時に現状での歪みからくるプレーの特徴を話をさせて頂きました。身体にねじれがあると動きやすい方向が決まってしまいます。


 


O君の場合は右バッターに対して内角に投げにくくなっていました。また、身体自体も全体的に前に倒れていたために球を話す場所(リリースポイント)が早くなってしまい、低めへのコントロールがしにくい状態にもなっていました。


 


 


ポイント1・足首や股関節は非常に重要

 


いくつか施術をしたポイントがありましたが、特に重要視したのが足首と股関節でした。足首がかなり固く、柔らかく動いてくれないので、無意識に投げる時の踏み込みが浅くなってしまっていました。


 


踏み込みが浅くなると、体重移動もしにくくなるので軸足に体重が長く乗ってしまい、ボールにうまく力を伝える事が出来なくなってしまいます。


 




球に力を込めにくいだけならまだ良いのですが、その状態でリリースポイントを無理に遠くに持っていこうとしてしまうのでボールを離すタイミングが理想の状態とズレがあり、結果としてコントロールが悪くなってしまいます。


 

 


 


ポイント2・手投げにならないためには下半身の柔らかさが重要

 


さらには、球を長く持とうとするために指に必要以上の力をいれる事になり、いわゆる「手投げ」の状態になってしまいます。


 

 


手投げだと肘や肩を痛めやすい

 


そうすると肘や肩へも負担がかかるので、故障のリスクが上がってしまうんですよね。施術を受けたO君は、一回毎にピッチングフォームの変化を体感していました。それは、一緒に来ていたお父さんやお母さんも目で見てわかるくらいの変化でした。


 


 


ボールを無理なくしっかり掴める事でリリースポイントが遠くなりボールの球速はあがります。


 


 


変化球が曲がるポイントまで変わる

 


 


しかも、リリースポイントが遠くなるという事は、変化球を投げても「曲がり始めるポイントがバッターに近く」なります。O君の場合は20〜30センチほど、リリースポイントが変化していました。これだけ変化すると、今までいい勝負していたバッターには打たれなくなると思います。


 


 


怪我をしにくい体になる

 


 


そして、最大のメリットは、故障しにくくなるという事です。




本人も今までよりよっぽど軽く投げているのに、今までよりも良い球を投げられたと喜んでいました。身体が固いと、どうしても無理をした身体の使い方になってしまいます。




お父さんが自転車が好きだという事だったので、自転車で例えたのですが、「今までの息子さんは、サビついたチェーンの自転車で速く走ろうとしているような感じですよ」


 


 


と言ったら、お父さんも「確かにそんな感じだったかもしれない」と納得されていました。自転車でも、良い部品を使う前にまずキッチリメンテナンスをする事が大事です。


 


同じように身体も、筋力のアップも大事ですが、その前にまず各関節などの柔軟性をあげて、キッチリメンテナンスしてあげると、記録は伸びて怪我もしにくくなります。O君の身体も、メンテナンス前でも相当なポテンシャルがありました。メンテナンスしてあげたら、どれだけ楽しく動けるでしょうか。


 


 


「まだまだ伸び代たっぷりだよ」


「この固さでそのレベルでやれてるなら、才能のかたまりだよ」


と本心から話をしました。




メンテナンスの仕方次第でどんなに良い自転車でも、持っている能力を使いきれません。逆に、メンテナンスをちょっとしてあげるだけで、ビックリするくらい良くなってしまうかもしれませんよ。できれば、スポーツをする人が全員その事に気付いてメンテナンスをもっと取り入れられるようになれれば、もっともっとスポーツが楽しくなって、怪我もしにくくなるのになぁ・・・とよく考えます。


 




怪我をしがちだったり、思うように動けない方は、一度その辺りの事を考えてみると良いかもしれませんよ。