イライラする理由とは・・・?
酸素が取り込めないとイライラしやすい
先日いらっしゃったSさんは、久しぶりの来院でした。
腰が痛いというのもあったのですが、「最近イライラが止まらなくって。以前来ていた時に呼吸を深くするようにしてもらっていた時はそんなにイライラしなかったのに、今はイライラがすごいんです。なので、呼吸をしやすくして欲しい」という要望でした。施術をして呼吸を深くできるようにしたら、Sさんは思いっきり空気を吸って、「そうです、この感じです!すごい気持ち良い!」と喜んでくれました。
呼吸をするうえで筋肉の緊張は、非常に大きな影響があります。身体の緊張が強いと肺に空気を入れようとした時に肺が広がれず、息を深く吸う事ができなくなってしまいます。呼吸が浅くなると、酸素を取り込める量が減ります。酸素を取り込む量が減ると、1番真っ先に活動が鈍くなるのは、実は脳なんです。
脳は体の中の組織で一番酸素を使う!
脳の重さは体重に対して4パーセントほどです。しかし、身体全体で使う酸素のうち20パーセントを脳で使います。重さにすると25分の1しかない脳が、全酸素消費量のうちの5分の1を使っているんですね。脳がいかに酸素を必要としているかなんとなく伝わると思います。
ですので、呼吸が浅くなって酸素を取り込みにくくなると脳の働きが鈍くなります。
脳が働かないと
イライラしやすくなったり
元気が出なかったり
集中力が低下したり
ぼーっとするような感じになったり
寝ても寝足りないと感じたり
やる気が出ない
などの状況になります。
Sさんは生活習慣の中で身体の歪みがだんだん強くなり、呼吸が浅くなってきたのを感じていたんですね。
呼吸を深くできるようになってスッキリしたSさんは、明るい表情で帰っていかれました。
酸素を取り込むためには姿勢(身体の歪み)を整える事も大事です。姿勢が悪いと胸がひらきにくくなり、肺が大きく動くことを邪魔してしまいまいます。その結果、呼吸が浅くなります。息を吸った時に肺が広がりやすい状態にしてあげると、酸素を取り込みやすくなります。
酸素を取り込むためには有酸素運動が有効
酸素をたくさん取り込むためには有酸素運動も重要です。有酸素運動(ウォーキングやジョギング、自転車やゆったりした水泳など)をする事で筋肉を動かすと、酸素を含んだ血液を全身にくまなく送る事ができます。
有酸素運動をすると呼吸の回数が増えます。さらに一度の呼吸も大きくなります。ですので、酸素をたくさん取り込めるようになります。当然、脳にも酸素をしっかり含んだ血液を送れるので、脳にも酸素が届きやすくなります。
脳へ酸素を運べれば、気分はスッキリしやすい
運動すると気分がスッキリするのは、ホルモンのバランスが影響します。ですが、この「酸素を脳へしっかり運ぶ」というのも非常に重要です。運動していると、脳への血流が40から50パーセントほどアップしているというデータもありほど、運動する事と脳へ酸素を送る事は連動しています。
ただ、気をつけなければいけないのは、「運動のし過ぎ」です。激しい運動などをすると、疲労物質が身体の中に溜まってしまいます。そうなると、それはそれで疲労感が出てイライラしてしまいます。ですので、軽めのウォーキングや、ジョギング、自転車でのサイクリングなど、ゆったりと続けられる運動にしましょう。もし、そういう運動をしているのに呼吸が浅かったりイライラが止まらないのであれば、身体の歪みのせいかもしれませんよ。
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