肘の骨折後のリハビリで可動域があまり改善してなくて不安
Iさんは骨折後、可動域の改善があまみられないのが不安でいらっしゃいました。Iさんは3月の初め頃に仕事の帰りにぼーっとしながら自転車に乗っていたところ転倒してしまい、肘と頭を打ちました。
最初は頭の痛みの方が心配でしたが、病院に行って検査をしたところ、肘の骨を骨折している事が判明。骨折してから1週間に手術→1ヶ月ギブスで固定→リハビリ開始、という状況でした。ところが、リハビリを開始してからある事に気がつきます。
「腕が動かない!」
僕も七度の骨折の経験があるので(笑)、その気持ちは良くわかります。本当動かないように感じるんですよね。
しかも、病院の先生には「骨折してから3ヶ月後くらいまでにある程度回復しないと、その後はあまり回復しないですよ」と言われてしまったため気持ちに全く余裕がなくなってしまいました。
肘や肩、足首などの関節部分の骨折は、可動域に影響がある場合が多いです。4月からリハビリを開始し、5月に入るまでリハビリをしていたけれど、可動域の改善がちょっとしか見られない状況でした。
僕も同じような状況の時を思い出しましたが、本当に焦るんです。
で、Iさんはリハビリの人に「可動域の改善が得意な整体があるんだけど、行ってもいいか」という質問をしました。リハビリの先生の回答は、「この段階ではまだ行かないでください」というもの。
「でも、リハビリに通ってても動かすだけでかなり痛いし、何よりあまり良くなっている気がしない・・・」と思い、Iさんは病院には内緒で当院に来て頂く事を決めました。
誤解して欲しくないのは、リハビリの先生の意見は当然です。リハビリの初期の段階では、筋肉がかなり弱くなっている事、靭帯なども柔軟性がなくなっている事などから、慎重に動かしていく必要があります。
そのリハビリの先生が「整体」と聞いてどういう施術を想像したかわかりませんが、おそらくグイグイ揉んでいったり、ゴキゴキ動かす事を想像したんだと思います。
筋肉がある程度付いてきた段階であれば、揉んだりゴキゴキやってもまだ身体が受け付けてくれますが、リハビリ開始当初ではそういう施術はやめた方が良いんですね。
とは言っても、当院での施術では、強く揉んだり、ゴキゴキしたりという事は一切ありません。Iさんにも「揉んだりゴキゴキしないからリハビリと併用して大丈夫ですよ」と話をしました。
とは言っても、実際に施術をしてみない事にはどうなるかもわかりません。施術に入り、腕の可動域をチェック。
肘を曲げる方は110度くらい、肘を伸ばす方は30°くらいまでしかいきません(健康な方であれば伸ばす方は0°~曲げるのは135°~140°くらいまでいきます)
そして、Iさんが不安に感じていたのは回外。肘を外に捻る動作の事を言うのですが、それが健康な人が0°~90°と、90°ほどの可動域があります。
それが0°~15°と、普通の人の6分の1ほどしか動かないのです。しかも、リハビリ開始の時からほとんど変わってない。
これは不安になりますね・・・
僕自身も左肘を骨折した時、粉砕骨折&靭帯断裂&脱臼と、フルコンボでした(笑)その後の可動域の減少には心底、心をやられました。だからすごく気持ちがわかるんですね。
で、施術していき、ちょこちょこ確認してもらうと、Iさん自身も少しずつ変化を感じてくれました。
・伸ばしたり曲げたりするのがスムーズになった
・なんとなく肘だけでなく肩も軽い
・力が入りやすくなった
・仰向けに寝た時に、ベッドに手がつかなかったのが手の甲が触れるようになった
・回外の可動域が広がった
などなどを1回目の施術で体感して頂きました(^^)/
可動域は曲げ伸ばしが30°~110°→10°~120°くらいまで広がり、回外が0°~15°くらいだったのが0°~35°くらいに20°も広がりました^_^
Iさんは大喜び!
「手の手相が見えなかったのが、見える!」「今まで本当、手相が見えないくらいしか曲がらなかったんです」と手相が見える事に喜んでいました。
僕も経験あるからわかりますが、日常の何気ない事が出来なくなるのって、本当きついんです。僕の場合は丼を口に持っていくのが出来ない事にショックを受けました。お茶碗とか、最後にお箸でかきこめないんですよ。
その後もIさんは「ここまで変わるなら希望が持てます!」と満面の笑みで帰られました。その後もラインで「帰りのスーパーでニヤニヤしてしまいました」とご報告をいただきました。
2回目の施術が楽しみでしょうがない様子。こちらも嬉しくなりますね(^^)/
骨折後、可動域の減少で悩んでいる方はお気軽にお問い合わせ下さいね(^^)/
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