腰が痛いからといって、腰だけ揉んでも良くなりにくい(腰痛)
姿勢が変われば腰の負担は減る
今日いらっしゃった、とあるお客様は腰痛で来院されました。そのお客様は運送関係の仕事をされているので重いものを持ったり運転する時間が長かったりと、身体にとても負担がかかるお仕事の方でした。
以前からちょこちょこ来て頂いていたのですが、年末のお歳暮配達ラッシュにより(普段何気なくしてると気がつきにくいのですが、こういう方達のおかげで通販なども届けられるんですよね。ありがたい事です)、腰が痛くなりいらっしゃいました。
こちらのお客様、半年ほど前に一番最初に当院にいらっしゃった時には姿勢も悪く、腰への負担が本当に大きかったんです。
何回か施術をしていったところ、姿勢も良くなってきて、ご本人も「だいぶ普段から楽ですよ~」と言って頂けるようになりました。ですが、やはり仕事が立て込んでくると痛みが少し出てきたそうです。
今日いらっしゃった時に姿勢を見たら前ほどは悪くなっていませんでしたが、なんとなく「背中が固そうだな・・・」と感じました。
実際に背中に触れてみるとやっぱり硬い。
腰が痛いからと言って腰だけが悪いわけではない
腰も少し施術しましたが、背中も少し時間をかけて施術しました。というのも、腰が痛いといっても、腰の筋肉だけが原因になっているわけではないからです。
これは背骨(脊椎)の模型なのですが、脊椎はたくさんの骨(頚椎7個・胸椎12個・腰椎5個・仙骨・尾骨)があり、それが細かく動く事でバランスを取るようにできています。
腰痛が出る場合は筋肉の緊張が強くなっているのですが、背中の上部の骨(頚椎や胸椎など)の動きが悪くなっていて、結果的に腰周辺の筋肉への負担が大きくなっているケースがあります。
今回の場合は後ろに反った時に腰が痛いと感じる状態でしたが、実際に脊柱起立筋と呼ばれる背骨沿いの筋肉や、広背筋など、腰から背中の上部まで伸びている筋肉の緊張が強かったです。
その場合、腰周辺だけではなく背中の上部の方まで施術してあげると腰の痛みがゆるみやすいんですよね。そして、背中の緊張を緩めると自然と肩まで緩んでくるので、全体のバランスも良くなってきます。
もし、腰が痛くなり、腰を揉んでもらったりしているのに変化を感じない、もしくはすぐに痛みがぶり返してしまう場合、実は腰に直接の原因がないかもしれませんよ。
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